経営戦略とは
PAGE TOP 戦略という言葉は、元々戦争に勝つための長期的計画を意味しますが、この場合の戦略は、経営コンサルタント会社「マッキンゼー」は次のように定義しています。
「企業・事業目的を競争優位性により持続的に達成できる構造を構築する施策群」
会社の目的を達成するための行動指針のことであり、出来ればユニークで競争力の高い物である必要があります。それを長期的に持続し、社会貢献出来ることが経営戦略の意味です。
戦略策定手順
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*ドメイン(domain)とは、事業活動を行っていくエリア(事業領域)を表します。
*KSF(key success factors)とは、当該事業で成功するための要件。
*コア・コンピタンス(core competence)とは、他社が簡単にマネできないような独自の技術、スキル、ノウハウの組み合わせで構築される中核となる競争能力
アンゾフの経営戦略
PAGE TOPH.I.Ansoff(アンゾフ)は、アメリカの経済学者であり、経営戦略の体系を完成させた人物です。
アンゾフは、経営戦略を4つ構成要素に分けています。
1製品・市場分野・・・市場のニーズと自社製品から進出分野を決定する
2成長ベクトル ・・・成長させるべき分野を決める
3競争上の利点 ・・・他社に対しての優位性を考える
4シナジー ・・・新しい分野に進出することによって得られる相乗効果
1の進出分野については、次のようなマトリックスから考えることが出来ます
| 現在の製品 | 新しい製品 | |
|---|---|---|
| 現在進出している市場 | A市場浸透戦略 | C製品開発戦略 |
| 新しく開拓する市場 | B市場開発戦略 | D多角化戦略 |
Dの「多角化戦略」については、さらに次の4つに分類しています。
水平型・・・現在と似たような顧客で多角化する
垂直型・・・同じ事業分野なかで川上から川下にかけて多角化する
集中型・・・既存製品と新規製品をうまく関連づけて新しい市場に多角化する
集成型・・・現在の製品とは全く関連のない新規事業に多角化する
意思決定
PAGE TOPアンゾフは、経営の意思決定について3つの階層に区分しました。
*戦略的意思決定(トップ・マネジメント
経営職層が決定すべき、企業目標決定や自社ドメインの選択などが挙げられます。
企業全体に関わる重要なテーマが対象となります。
*管理的意思決定(ミドル・マネジメント)
管理職層が決定すべき、組織構造の決定や経営資源の調達などが挙げられます。
経営層が決定した方針を受けて、担当する部門での実行を行うための意志決定をします。
*業務的意思決定(ロワー・マネジメント)
現場に近い層が決定すべき、経営資源の配分や日常の業務方針の決定などが挙げられます。
意思決定の区分
PAGE TOPアメリカの経営学者であるH.A.Simonサイモンは「経営とは意思決定である」として、意思決定の問題を構造的問題、半構造的問題、非構造的問題の3つに区分しました。
構造的問題
問題を解決するロジックが明確な問題です。原材料の調達コストを最小化するというような問題は、システマチックに処理出来ます。このような定型化出来る業務的意思決定には、構造的な問題が多い。
半構造的問題
構造的問題と非構造的問題の中間にあたります。単純にマニュアル的な判断は出来ませんが、人間とコンピュータが協力することにより解決策が見出せるというような問題です。中期的な計画を作成する場合には、不確定要素を多く含みます。そのような時、想定問答を人間が行い、そのパターンをシステムに落とし込んで行くことによって、適切な方法を導き出すことが出来ます。
非構造的問題
新規事業や企業合併など戦略的意思決定の多くは,場合により目的も環境も大きく異なりますので,解決するロジックは存在しないといってよいでしょう。このような問題を非構造的問題といいます。この解決には,直接的には情報システムは無力です。しかし,半構造的な問題にできれば,それなりの利用はできますし,関連した情報を入手するには情報システムが役にたちます。
意思決定プロセス
PAGE TOPサイモンは意思決定の手順を情報活動→設計活動→選択活動→検討活動のサイクルになるとしました。
サイモンサイクル
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探索活動
経営目標と現実とのギャップを認識し、それを埋めるための方法を探索する活動。
設計活動
ギャップ認識や探索結果により、具体的にどのようにすればよいかをいくつかの案(代替案)としてまとめる活動。
選択活動
代替案を比較評価して、ある特定の案を選択する活動。
検討活動
選択案を実施したら経営目標が達成されるかどうかを確認する活動。もし不十分なら、さらに探索活動を行う。
満足化原理
PAGE TOP 上記のプロセスにおいて、すべての代替案が網羅され、その代替案が実行されたときの状況が完全に予測でき,合理的な方法により比較ができれば理想的です。これを追求することを最適化原理といい、その原理のもとで行動する人を「経済人」といいます。しかし、現実の経営では、すべての代替案を列挙することは不可能であり、予測も不確実なら比較評価する基準もあいまいです。目標が収益改善にあるならば、収益が最大にならなくても目標が達成すれば満足して、他の目標に眼を向けます。このような行動を満足化原理といいます。このような環境で意思決定する人を経営人といいます。経営人は、当然ながら、ある目標が達成されたときには、また新しい目標を掲げて上記の活動を行います。満足化原理とは、満足したら行動を止めるというのではなく、まず当面の目標を掲げ、それが達成できたら次の目標に向かって行動するということが妥当です。
このような古典的な考えを踏襲しつつ、SWOT分析をはじめ基本的な分析を行い、状況に合わせて「ランチャスター戦略」「ブルーオーシャン戦略」等を複合した戦略をご提案いたします。コンサルタントが一番力を出せる時、それは非構造的問題の解決ではないでしょうか。日常業務に追われる経営陣の相談役として絶えず、古典と新規戦略の両方を学び続けて行きたいと考えています。